山の中腹、豊かな緑に抱かれたこの週末住宅に求められたのは、風景を最大限に享受しながらも、過酷な自然環境に左右されない「確かな安らぎ」でした。大開口による圧倒的な開放感と、トリプルガラスや緻密な断熱・換気計画による優れた温熱環境を両立させることで、四季を通じて快適な風景の一部となる暮らしを実現しています。
この建築の真髄は、キッチンや家具、茶室、浴室、さらにはシアタールームに至るまで、空間を構成するほぼ全ての要素をこの場所のためだけに誂えたトータルデザインにあります。そこでは、納まりひとつとして妥協がないよう厳格に検討を重ね、木やタイル、石や杉型枠の割り付けにおいても一切の半端が出ないよう精緻に調整し、デザインと機能が完璧に両立されるよう抜かりなく構築を行いました。
細部への追求を具現化するため、現場に入ってから書き上げた施工図は150枚に及びました。妥協のない精度の積み重ねこそが、この住宅に圧倒的な静謐さと、普遍的な美しさを与えています。
LOCATION         Hyogo
PROGRAM         residence
STRUCTURE     Timber + RC
PHOTO      Masakazu Tsujibayashi
​※栗林賢次建築研究所にて担当
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