山の中腹に位置する週末住宅である。 緑に深く囲まれたこの場所で、自然と共に暮らす住まいを実現するため、高
い透明性が求められた。
2階の居住エリアには、障子1枚の幅が最大3.5mに及ぶ大開口サッシを採用している。このサッシは、重量のある障
子をスムーズに駆動させる特殊な機構を備え、かつ召し合わせ部を極細に納めながらも気密性を確保している。周辺
環境と内部空間がシームレスに連続する風景を創出した。
こうした大架構の支持や、傾斜地特有の土砂災害・地震といった外圧への耐性を担保するため、構造には鉄筋コンク
リート(RC)造を選択した。すべてのコンクリート打ち放し面には杉型枠を採用し、素材の質感を通して自然との
調和を図っている。
さらに、意匠と性能を両立させる為、切れ目のない断熱・換気計画や詳細なディテール検討を重ねた。これにより、
透明度の高いデザインを維持しながら、温熱環境や気密性能を損なうことのない、心地よい住環境を実現している。
LOCATION Hyogo
PROGRAM residence
STRUCTURE RC
PHOTO Masakazu Tsujibayashi
※栗林賢次建築研究所にて担当